劇場版アイドルマスター見に行きました。

 

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劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』を今までアイマスに関わりをあまり持った事のない僕が結局計3回も観る事になった。

元々アイマスは数年前から某動画サイトで存在自体は知っていたり有名な曲は知っている程度で、アニマス自体もアニメ放送当時に見ていたけどそこまでしっかり見ていたわけではなくキャラの名前が一通りわかる程度の知識で可愛いとライブ良かったなと、ある種作業のような視覚的感覚のみでしか作品を見ていなかったと思う。長く続いている作品なだけにある程度の既存のファンがいる間にどうやって入れば良いのかわからなかったのと、やはりゲームを全然やらない僕にとってゲーム媒体の作品を追いかけるのは食わず嫌いのような認識があったのではないかと今となっては感じる。

しかし、今回劇場版をやるという話を耳にした時、ふとしたキッカケでまたアニメを見返して見ようと思ったのが去年の年末頃の話である。

 

アニメをもう1度見返してからリアルタイム放送当時には感じなかった「感情移入」が大きくなっているのを自分の中で感じた。これは最近自分自身が涙脆くなってしまったというのが根本にあると思うがそれ以上に「アニメの見方」即ち作業のような視覚的感覚だけでアニメをあまり見なくなったというのが大きいと感じていて、そう言った部分が昔と変わって来たのではないかと解釈している。

何にせよ、アニマスを見てボロボロ泣いてしまいTHE IDOLM@STERという作品の壁が取れたというのが現在の心情である。

そのような前置きを含め今回の劇場版を見てきた感想を述べようと思う。もう公開から数週間経っているのでネタバレというのはある程度は緩和されていると判断してはいるがなるべく控えめにしたいとは思っているので、各人の判断に任せたい。

 

 まず、最初に感じたのはアニメ本編の時からそれぞれのキャラクターが"成長"しているという部分を多々感じた。劇中でも亜美真美がやよいの事を「一番最初に発言するなんて成長したね。」という台詞があったり節々に「成長」というフレーズが出て来ている辺り今回の映画の軸となっている部分だと思った。やよいだけではなく雪歩もミリマス勢が合流して最初の晩御飯のシーンで自分から席を移動して後輩にアドバイスしたり、伊織も練習時に孤立している志保に飲み物を持って傍に行ったりそういう何気ない気づかいができる先輩になったのだと本編からの時間軸がどれほど経過しているのかはわからないけど印象に残ったシーンだった。

僕はグリマスのキャラの立ち位置やキャラクター性を把握している人間ではないし「映画に出すのはどうなの?」という意見も多々あったと見受けられたが、この"成長"を表現するには凄い良いスパイスになったのではないかと感じた。

また合宿時の青天白日の表現からグリマス勢、主に可奈の合宿が終わってからの心情、プレッシャーの日々を上手く雨や曇りの天気で表現する山場への持って行き方など映画ならではの強調する表現の仕方でわかりやすい構成になっていたのも印象的だった。

合宿時の可奈のお菓子を食べるシーンのぬるぬる動く表現を最初見た時、悪の華を見ていた時の様な少し気持ち悪さを感じてしまった。ある種"不気味の谷現象"に近い感覚だとは思う。突然あのシーンだけなぜあのような表現だったのか気になる。

 

アリーナに集結してからの展開も素晴らしかった。765プロのメンバーはみんな『仲間』であると春香は仲間意識でここまで来た事に感謝の言葉を述べていた。しかし伊織が前半で「みんながどう思っているかわからないけど私は今でもみんなの事ライバルだと思っている。」という台詞の通り同じアイドルという立場にいる以上競争意識はあるだろうし冒頭で美希や千早の活躍が大々的に語られている通りそういう世界なのだろうと改めて思う。今放送中のWake Up Girls!がその様な汚い部分に触れて行ったりそれに通ずる表現をする作品なのだとは思うが、それをアイマスで表現しないのはやはり結局は765プロのメンバーは『仲間』であり『友達』であり『好敵手』であるとそれぞれが抱いている共通意識を含め765プロなんだと伝わってくるシーンだった。ここで「私たちはずっと…でしょう(BGM VERSION)」というオーケストラ風にアレンジされたこの曲が流れるのだが、「私たちはずっと…でしょう」の「…」の部分は上記の3種の言葉のどれが入っても違和感ないくらい的確な表現だなと最後の伊織の台詞を含めこのシーンから感じた。

 最後の「M@STERPIECE」のライブも素晴らしくこれが2月22日、23日さいたまスーパーアリーナで行われるライブで見れると思うと映画とライブがリンクしてより楽しめそうだ。

 

今日の上映は舞台挨拶付きだったのだが、ミリマスキャスト陣からのアイマス愛、基キャラクター愛をひしひしと感じた。こう言った部分が作品が長く深く愛される根拠なのかなと思いながら聞いていた。グリマスはゲーム主体なのでキャラクターの本質を全て得るというのは難しいと思っていた。別作品となってしまうが現にラブライブ!に関して、僕自身アニメ化前までドラマCDとビジュアルのみのキャラクターしか知らなかったのでイマイチ入り込めなかったが、アニメが放送されてキャラの中身がどんどん見れるようになって作品がより楽しめたという経験をしていたので、ゲームのみのグリマスはどうなのかなと思っていた。しかし今日のキャスト陣の言葉を聞くと声優さんとそれぞれのキャラクターが境遇が似ているという部分が少なからずあり、三位一体叱り、まさに『二位一体』という印象を強く受けた。画面に映っていない部分でも「あの子はここではこのような事をしている。」などキャラクターの役割や特徴を明確に捉え、キャラクターの全体像がまだ完全に確立されていない今の状態から2人で1人を作っているような印象を強く受けた。そのような言葉を聞けたのは非常に有意義だった。

 

なんにせよ世間一般で言うにわかアイマスオタ(オタと言えるレベルでもない)僕が3回も映画を見てボロボロ泣いてしまったので非常にオススメできる映画だという事は声を大にして言いたい。

監督やスタッフ、キャスト陣からの愛を非常に感じたし長く愛されるコンテンツたる所以を少し僕も感じたのでこれからも少なからずアイマスを応援できればいいなと今回の映画を通じての感想です。

 

 

最後に来場特典など

 

①パンフレット

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②第一週目特典クリアファイル

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③第二週目特典0巻

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④第四週目特典色紙

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